ギロチーナ[1/6]
デザイン:韮沢靖
原型:鬼木祐二
前回の続きです。
肌塗装は、これで完了。
しかし、アクシデントもありました。
血管を描いた0.5mmのシャーペン芯の青。なんと溶剤で溶けるのです。
つまり、上からいくら隠蔽しようと吹き重ねても、
溶けて表面に浮き出てきてしまうということです。
これまではなかったこと。一週間ほど前に新たに買った芯がこんなことになろうとは。
試しに、手持ちの色鉛筆・色シャープ芯でプラ版にズラリと線をひき、
まさに作業を入っていたシャビシャビ塗料を上から吹いてみたところ、
溶けるのはコイツだけ…。
(「消せる」と書かれた三菱Uniの色シャープ芯にはご注意ください)
このまま進められないので、描いた血管を必死で消します。
でも、すでに塗料を吹いたところは、消しゴムなんかじゃ落ちませんから、
番手の高いペーパーで削り取るしかないわけで…。
一部とはいえ、下地塗装のやり直し…。とほほ。
改めて今度は、紫の色鉛筆で血管を書き直し、ようやく肌表面の塗装に入りました。
- ほんの少しムラサキがかった明るいグレーで全体を
- ほんの少し青味がかったもう一段明るいグレーで中間〜ハイライト部を
- ほんの少し黄味がかったさらに明るいグレーでスポット的に
それぞれシャビシャビに溶いた塗料を、ゆっくりと吹き重ねていく感じで塗装…。
…と、普通の肌色塗装と同じ感覚で進めていたんですが、
グレー系となると勝手が違いますね。
隠蔽力が高く、予想以上に地のムラが隠れてしまいました。
そこで、1.の塗料をほとんど溶剤程度(白いプラ版に吹いてごく薄く色が乗るくらい)に薄め、
極力小さい粒が出るように調整したうえで、粒吹きしました。
塗装した肌全体の塗膜を少しずつ荒らしながら、ごく薄く色を乗せていく感じです。
最後に、フワッとほんの少しだけ白でハイライトを起こして、完了としました。